智子の本棚
ドロップぽろぽろ

ドロップぽろぽろ

中前 結花 講談社 2026年4月23日

感想

SNSで話題になっていたから手に取ってみたのですが、期待以上でした。 日常のなかで不意に涙がこぼれる瞬間って、誰にでもあるじゃないですか。この本はそういった小さな、でも確かに心を揺さぶるエピソードをそっと集めた一冊。読んでいて何度も「あ、わかる」って頷いてしまいました。 著者の筆致がほんとに素敵で、悲しい話なのに変にしんみりしすぎないんです。どこかユーモアがあって、読んでいて息苦しくならない。自営業をしていると一人で考えこむことも多いのですが、この本を読むとなぜか気持ちがほぐれるというか、人とのつながりの大切さを改めて感じさせてくれます。 読み終わったあと、本当に大切な人に連絡したくなりました。巻末に書かれているキャッチフレーズの通りです。大人だからこそ、日々の忙しさのなかで見落としている大事なことを思い出させてくれる、そういう本だと思います。心がしぼんでるなと感じたときの処方箋になりそう。

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