感想
自営業をしていると、従業員のメンタルヘルスについて真剣に考える機会が増えてきました。この本は労働者側の視点で労災におけるメンタル疾患を解説しているとのことで、手にとってみました。 確かに、精神障害の労災認定基準から申請手続、損害賠償請求まで、必要な情報がコンパクトにまとめられています。書式のひな型も実務的で参考になる部分は多いです。ただ、実務家向けシリーズということもあり、やや専門用語が多く、法律知識がない自分にとっては若干読みづらい箇所もありました。 個人的には、もう少し事例ベースの説明が増えていれば、より実場面での判断に役立てやすかったのではないかと感じます。とはいえ、基本的な枠組みや制度を理解するには十分な内容。経営者側の視点でも、従業員のメンタル不調にどう向き合うべきかを考える上では、対立構図だけでない理解が必要だと改めて認識させられました。専門性が高い分、限定的な読者層向けという印象です。