智子の本棚
ガラスの仮面 46

ガラスの仮面 46

美内すずえ 白泉社 2010年10月29日

感想

懐かしさと新鮮さが混在する一冊でした。子どもの頃から追い続けている『ガラスの仮面』ですが、46巻ともなると登場人物たちの人生がより複雑に絡み合ってきたんだなと実感させられます。 今回は亜弓の視力という新たな課題が浮上し、同時にマヤと速水真澄の関係にも波乱が起きるという、複数の困難が同時進行する展開。昔ながらの少女マンガの王道ですが、36年連載が続く作品だからこそ説得力があるんでしょう。 ただ、正直なところ物語のテンポについていくのに疲れを感じてしまいました。各キャラクターの葛藤や成長を丁寧に描くのは魅力なのですが、一冊のボリュームの中では「え、この話まだ続くの?」という感覚が否めません。自営業の私としても、定期的に読み続けるには心身の余裕が必要だと改めて認識しました。 ファンは確実に満足する内容だと思いますが、新規読者が飛び込むには難しい段階に来ているかなというのが率直な感想です。