智子の本棚
銀のギターのジョン〜悪魔なんかこわくない[増補版]

銀のギターのジョン〜悪魔なんかこわくない[増補版]

マンリー・ウェイド・ウェルマン / 深町 眞理子 / 健部 伸明 アトリエサード 2026年2月10日

感想

最近、ホラーやダークファンタジーの翻訳短篇集がトレンドになってきているなと感じていたので、この作品にも興味を持ちました。実際に読んでみて、その魅力の理由が良くわかりました。 マンリー・ウェイド・ウェルマンの「銀のギターのジョン」は、素朴なようでいて奥深い連作短篇の世界観が素晴らしい。流浪のギター弾きが古きものたちと対峙する各エピソードは、民俗学的な興味深さとサスペンスが程よく混在していて、一気読みしてしまいました。 特に印象的だったのは、ホラー要素よりも人間ドラマやアメリカン・フロンティアの空気感が息づいているところ。怖さだけに頼らない、言葉と音で悪に対抗するというコンセプトも斬新です。翻訳の質も高く、原文の雰囲気がきちんと日本語で表現されているのが感じられます。 若干、短篇によって濃淡があるため満点ではありませんが、ホラー好きはもちろん、アメリカン・クラシック文学に興味のある人にも十分おすすめできます。話題作として確認する価値、ありますね。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ