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悪女たちのレシピ

悪女たちのレシピ

秋吉理香子 ハーパーコリンズ・ジャパン 2026年1月23日

感想

タイトルの「悪女たちのレシピ」に惹かれて手に取りました。毒々しい雰囲気の短編集で、登場人物たちが繰り広げる不可解な行動や秘密が次々と明かされていく構成は、確かに魅力的です。 各編ともダークなテーマを扱っていて、一見するとドロドロとした人間関係の話かと思いきや、意外な展開もちょくちょくあります。特に「見つめていたい」はストーカーという怖いテーマながらも、後半で引っ張られました。 ただ、全体的に「短編だからかな」と感じるのは、キャラクターの心理描写が少し浅いような気がしたこと。もっと登場人物たちの内面に深入りしたいのに、短い話数の中ではどうしても限界があるのかもしれません。六篇あるので、もう少し厚みのある作品があってもよかったかな…という印象です。 気軽に読めるダークな短編集が好きな人には楽しめると思いますが、心理サスペンスとして濃い読み応えを期待すると、ちょっと物足りないかもしれません。