ゲド戦記 全7冊 美装ケースセット

ゲド戦記 全7冊 美装ケースセット

アーシュラ・K.ル=グウィン / 清水 真砂子 / 井上 里 / 山田 和子 / 青木 由紀子 / 室住 信子

出版社:岩波書店 出版年月日:2025/06/02

岩波書店 | 2025/06/02

3.50
本棚登録:2人

みんなの感想

感想

ゲド戦記の全セットを手に取ったのは、昔から気になっていたファンタジーの傑作をちゃんと読んでみたかったから。美装ケースセットということで、ちょっと奮発して買ってみました。 読んでみた感想としては…う~ん、期待値との差がちょっと出ちゃった感じです。アースシーという世界観は確かに魅力的で、ゲドというキャラクターも深みがあるんですけど、全7冊を通して読むとなると、テンポの波があるというか。盛り上がる部分もあれば、進みが遅く感じるエピソードもあって、最後まで引き込まれっぱなしという感じではなかったんです。 ただ、物語としての完成度は高いと思います。特に後半になると、哲学的なテーマが深く掘り下げられていて、「あ、ここはすごいな」って感じる瞬間もありました。新書版というのも読みやすくて良かったです。 ファンタジー好きなら確実に読む価値のある作品ですし、セットで揃えるのはいいと思います。ただ個人的には、もうちょっと引き込まれ方が強かったら…という感じですね。

感想

ゲド戦記は、何度か映像化されているのを見かけて、いつか原典を読まねばと思っていた作品だった。ようやく手にして、その思いがいかに正当だったかを思い知らされた。 アーシュラ・K・ル=グウィンが創造したアースシー世界は、単なるファンタジー設定を超えた、人間の成長と自己認識の深刻な問題を扱う物語になっている。主人公ゲドの波乱の人生を追う中で、権力や知識への欲望、そして自己受容といった普遍的なテーマが繰り返し現れ、それが各巻を通じて構築される。 特に注目したのは、本シリーズが後半に進むにつれて、若き日の冒険譚から人生の深い問いへと舵を切っていく点だ。多くのファンタジーシリーズが興奮度で勝負するのに対し、この作品は思想的な充実度で読者を引き込む。美装ケースセットという形式も相まって、じっくりと腰を据えて読む価値のある傑作として推薦できる。人文的な関心を持つ読者なら、確実に得るものがあるだろう。

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