政治経済系の本って、たまに読むと視点が広がるのかなって思うんですが、この本はちょっと微妙でした。イタリアの現状を日本と結びつけるという企画自体は興味深いんですけど、読んでいて「え、これどういうこと?」って引っかかる部分が多くて。 著者の実体験に基づいているという点は好感が持てます。実際にイタリアに住んでるからこその視点があるんだろうなっていうのは伝わってくる。でも、読み進めるにつれて、主張が少し一方的というか、複雑な問題をシンプルすぎる図式で説明されている感があって。中国や移民問題って、そんなに単純じゃないじゃないですか。 新書という形式だから、ある程度はコンパクトにまとめる必要があるのかもしれません。ただ、もう少し異なる観点からの意見も入っていたら、もっとバランスの取れた内容になったんじゃないかなって思います。気軽に国際政治を学びたい人には入門書としていいかもしれないですが、深掘りを期待すると物足りないかも。
最近登録された他の本の感想
2026年06月08日
映画化されていたから気になって手に取ってみたんですが、これが本当に面白かった!ミステリ小説ってなんだか難しそうで敬遠していたんですけど、この作品はぐいぐい引き込まれちゃいました。 ペンションに閉じ込められた中での連続殺人事件という設定だけで既にドキドキなのに、登場人物たちがそれぞれ個性的で魅力的で。特に名探偵同士の掛け合いがテンポよくて楽しい。神宮寺淳みたいなトリッキーな展開が好きな人なら絶対ハマると思う。 驚いたのは、随所に散りばめられた伏線がちゃんと回収されること。読んでいる途中は「これなんだろう?」って思ってた細かいディテールが後になって活きてくるんです。その達成感がたまりません。デビュー作でここまでのクオリティって本当にすごいなって思いました。 気軽に読める冒険ミステリを探してる人、映画が気になってた人、ぜひ試してみてほしい。文庫本だし読みやすいから、ミステリ初心者にも本当におすすめです。
2026年06月08日
ショッピングモールのピアノって、実生活でもたまに見かけますよね。そういう身近な設定だったので、つい手に取ってしまいました。 物語は一台のピアノを中心に、色々な人生が交差していく構成。各登場人物の悩みや背景が丁寧に描かれていて、読んでいて「あ、この人の気持ちわかるな」って思える瞬間がいくつもありました。特に子育ての話題や、世代を超えた人間関係の繋がり方がリアルで良かった。 ただ、正直なところ、ストーリー全体としては想像の範囲内というか、予想通りに進んでいく感じは否めません。温かい話ですし読みやすいんですけど、何か心に強く引っかかるものはなかったというのが本音。気軽に読むには十分満足できる一冊だけど、深く考えさせられたり、読み終わったあとも忘れられない...みたいなインパクトは欲しかったかな。 短編集みたいなテンポの良さが好きな人や、ほんわかした話が好きな人にはぴったり合いそうです。私も楽しく読めましたし、悪くない一冊ですよ。
2026年06月08日
101歳になっても相変わらず辛辣で、そのくせ温かい。佐藤愛子さんのエッセイ集を読んでいると、年を重ねるって本当に素敵だなって思わされます。 90代後半から最近までの『婦人公論』でのインタビューと未収録エッセイがまとめられているんですが、スーパーでの買い物とか日常のちょっとした出来事から始まる話が、いつの間にか深い人生観に繋がってるんですよね。その自然さが心地いい。 何度も「もう書かない」って言いながら書き続けてきた著者の矛盾や迷いも素直に語られていて、完璧じゃない人間らしさが伝わってきます。兄サトウハチローとの思い出話も興味深かったし、小室眞子さんの結婚についての考え方も、さらりと品よく語られていて参考になりました。 巻頭の写真で著者の書斎が見られるのも良かった。こういう「今」の肉声を聞く感覚って、エッセイだからこそ成立するんだなって改めて感じます。気軽に読めるのに、終わった後になんだか大事なことを教えてもらった感覚が残る、そういう一冊です。
2026年06月06日
シリーズもついに11巻!毎回ページをめくるたびにドキドキさせてくれるこの作品、今巻もやられました。 ペネロペとイヴォンの対峙シーン、もう最高です。二人の関係性がどう変わっていくのか、そこまで読まされてしまう構成が本当に上手い。イクリスの行動の真意も気になるし、ペネロペがどうやってこの状況を乗り切るのか、予想がつかないのが面白い。 マンガだからこそ表情の細かい変化が伝わってくるのもいいんですよね。イヴォンの「様子が変」という不気味さが絵からビシビシ伝わってきて、この先どうなるんだろう…って一気読みしちゃいました。 登場人物たちがみんな何か隠してて、その黒い部分がちょっとずつ見えてくるのがこのシリーズの醍醐味。次巻が気になって仕方ありません。続きが早く読みたい!
2026年06月01日
ゲド戦記の全セットを手に取ったのは、昔から気になっていたファンタジーの傑作をちゃんと読んでみたかったから。美装ケースセットということで、ちょっと奮発して買ってみました。 読んでみた感想としては…う~ん、期待値との差がちょっと出ちゃった感じです。アースシーという世界観は確かに魅力的で、ゲドというキャラクターも深みがあるんですけど、全7冊を通して読むとなると、テンポの波があるというか。盛り上がる部分もあれば、進みが遅く感じるエピソードもあって、最後まで引き込まれっぱなしという感じではなかったんです。 ただ、物語としての完成度は高いと思います。特に後半になると、哲学的なテーマが深く掘り下げられていて、「あ、ここはすごいな」って感じる瞬間もありました。新書版というのも読みやすくて良かったです。 ファンタジー好きなら確実に読む価値のある作品ですし、セットで揃えるのはいいと思います。ただ個人的には、もうちょっと引き込まれ方が強かったら…という感じですね。
2026年06月01日
友人が通関士試験の勉強を始めたってことで、どんな参考書を使ってるのか興味本位で見せてもらいました。正直、僕の専攻とは全然違う分野なんですけど、せっかくだからこの過去問題集をパラパラめくってみることに。 出題傾向がしっかり分析されていて、過去58回分の試験から重要な論点を厳選してるのは良さそう。最新の法令改正に対応してるってのも、実際に試験対策に使う人にとっては安心できるポイントだと思います。第59回の最新問題も掲載されてるから、時代に取り残されない感じ。 ただ、僕みたいな部外者が見ると、問題と解説はちょっと淡々とした印象。もちろんそれが学習参考書としては正しいスタイルなんでしょうけど、初心者がゼロから学ぶには別途で基礎講座とか基本書が必要かもって思いました。すでに基礎知識がある人なら十分活用できそう。 試験対策に特化した、実用的だけどポイントは無難な一冊という感じです。
2026年06月01日
ミステリ好きな友人に熱く勧められて手に取った一冊です。正直、600ページ超の上巻を読み切れるか不安だったんですけど、一気読みしちゃいました。 舞台は1955年のイギリスの小さな村。家政婦の不可解な死から始まるこの物語、クローズドサークル的な雰囲気がたまりません。登場人物たちの関係性が複雑に絡み合っていて、誰が犯人なのか全然見当がつかない。読んでいる最中も「あ、もしかしてあの人?」って何度も考え直されられます。 何より魅力的なのは名探偵アティカス・ピュント。病を抱えながらも鮮烈に推理を進める姿が本当に素敵。シャーロック・ホームズへのオマージュを感じさせながらも、全く違う個性を持っています。 上巻の終わり方も秀逸で、すぐ下巻が欲しくなっちゃいました。ページをめくる手が止まらなくなる、まさに現代ミステリの傑作だと思います。
2026年06月01日
この15巻、ほんと面白かった!シリーズを追ってきた身としては、多聞くんの心の揺らぎが丁寧に描かれていて、キャラの成長がちゃんと感じられるんですよね。 木下さんに恋人ができたかもって話から始まるこのエピソードは、多聞くんの嫉妬心がこんなに可視化されるんだって思いながら読んでました。そして紅白に向けた合宿が始まるとわかった時点で、「あ、これ絶対何か起こる」って確信しましたw X-ReaLとのコラボって…推しグループ同士が一緒になるとか、ファン心をくすぐられます。 特に印象的だったのが「なりたい自分になることは『ウソ』なのか?」っていうテーマです。こういう深い問いを、エンタメ漫画として楽しみながら考えさせられるバランスが本当に好き。うたげも参戦して、さらに話が複雑になってくのかなって期待してます。 恋模様も動きが出るって書かれてたし、次巻が気になって仕方ないですね。気軽に読める漫画かと思いきや、実は結構考えさせられるところもあって、その魅力にハマってます。
2026年05月06日
杏さんの本を手に取ったのは、パリという響きに惹かれたからなんだけど、開いてみたら想像以上に温かくて引き込まれました。3人の小さな子どもたちを連れてのパリ旅行って、正直大変そうだなって思ってたんです。でも読んでいくと、その大変さよりも、子どもたちの予期しない成長や、親としての柔軟性の大切さが丁寧に綴られていて、すごく素敵だなって感じました。 特に、飛行機に乗るだけで一大事という日常的なエピソードが、すごくリアルで親近感が湧きました。育児って本当にそういう小さなハードルの連続なんだよなって改めて思わされます。パリの風景描写も素敵だし、子どもたちが公園で遊ぶ様子とか美術館での反応とか、そういった何気ないシーンが本当に良くて。 完璧な育児ガイドじゃなくて、ありのままの家族の物語だからこそ、読んでいて心が軽くなりました。いつか自分も子育てするかもしれないけど、こんなふうにチャレンジできる親になれたらいいなって思える一冊です。
2026年05月06日
SNSで何度も見かけていたので、ついに書籍化されたんだ!と思わず手に取ってしまいました。 新婚生活から妊娠・出産までの時間って、実は結構大変なんだなあというのが率直な感想。夫婦の間に生じるほんの少しのズレって、日常の中ではなかなか気づきにくいけど、この本を通して見ると「あ、あるある」って共感できる部分がいっぱい。特に妊娠中の心身の変化と、パートナーとのコミュニケーションのギャップは本当に興味深かった。 マンガ形式だから読みやすいし、笑える場面と胸がキュンとなる場面のバランスが絶妙です。むしろ将来子どもを持つ予定の人だけじゃなく、今を大切にしたい全ての人に読んでもらいたい。二人がどうやって困難を乗り越えていくのか、その過程が温かくて本当に素敵。ブログでずっと応援してた人はもちろん、初めての人にもおすすめできる一冊です。読んでて自分も何だか幸せな気持ちになれました。
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