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同志少女よ、敵を撃て

同志少女よ、敵を撃て

逢坂 冬馬 早川書房 2021年11月17日

感想

このシリーズに選ばれた作品ということで手に取ってみたら、一気読みしちゃいました。歴史冒険小説かなと思ったら、もっと深くて複雑で…素敵でした。 セラフィマという主人公の人生が、たった一瞬で変わってしまうシーンから始まるんですけど、その後の彼女の選択と行動が本当にリアル。復讐という重いテーマを扱いながらも、戦場での友情や信頼みたいな温かさも感じられて、読んでいて心がゆさぶられました。女性狙撃小隊という歴史的背景も興味深いし、戦争という極限状態での人間関係の描き方が素晴らしい。 何より驚いたのは、全体を通してどんどん引き込まれていく構成。登場人物たちの背景も丁寧に描かれていて、誰もが何か事情を抱えているんだなって。重い歴史背景なのに、やっぱり人間ドラマとしても完成度が高いんです。エンタメ性と文学性のバランスが本当に上手い。気軽に読めて、でも読んだ後には考えさせられるような、そういう素敵な一冊です。

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