hiroの本棚
感想

「強盗殺人犯の弟」という重いテーマなのに、一気読みしてしまいました。兄が獄中から月に一度送る手紙を通じて、弟の人生がどう変わっていくのかという構図がシンプルなのに、その奥底に流れる絆や苦悩の深さにどんどん引き込まれていく感じ。 特に心に残ったのは、恋愛や就職といった誰もが経験する人生のターニングポイントで、弟がどうしようもない「運命」と向き合う場面。罪を犯した家族を持つことの苦しみって、本人たちの努力では解決できない部分があるんだなって改めて考えさせられました。 でも、この本が単に暗いだけじゃないところが好き。兄と弟の関係性とか、周りの人たちとの繋がりの中に、ちゃんと温かさとか希望みたいなものが感じられるんです。気軽に読める文庫本の雰囲気なのに、読んだ後にしばらく考え続けてしまう。こういう「心に残る小説」を探してた私にぴったりでした。人生について深く考えたくなったときに、誰かに勧めたい一冊です。

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