和子の本棚
ライオンのおやつ

ライオンのおやつ

小川 糸 ポプラ社 2019年10月9日

感想

話題になっていたこの本、やっと読むことができました。正直なところ、こういったテーマの作品は重たいのではないかと少し躊躇していたのですが、読んでみると全く違う印象でした。 瀬戸内の島のホスピスを舞台に、余命を告げられた主人公が「おやつの時間」を通じて人生と向き合う――その設定だけで既に素敵なのに、著者の優しいまなざしが随所に感じられます。死を前にした人物が描かれているのに、なぜか温かみがあり、読んでいて心が穏やかになるんです。 55歳の私は、人生のあり方についてついつい考えてしまう年代。でも、この物語は決して悲しみを強要するのではなく、「今を大切にすること」の大切さを、自然に心に届けてくれます。日常に埋もれがちな小さな喜びーおやつを食べる瞬間、人との繋がり、景色の美しさーそれらがこんなに輝いているんだと気づかされました。 仕事で疲れた時こそ読んでほしい一冊です。人生観が少し変わるかもしれません。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ