直人の本棚
天命に生きる

天命に生きる

西園寺昌美 白光真宏会出版本部 1981年1月1日

感想

人生も半ばを過ぎた今だからこそ、この本の問いかけが心に響いた。「天命」という言葉は古典的でありながら、現代を生きる我々にとって本当に必要な概念なのだと感じさせられる。 仕事一筋で生きてきた身としては、果たして自分がやっている仕事は天命なのか、それとも単なる職業なのかと考えたことは何度もある。この著作は、そうした迷い多い人間に対して、自分の存在意義をどう見つめ直すべきかを、光明思想という独特の視点から丁寧に解き明かしている。 印象的だったのは、天命を知ることが、単なる精神的な達成感ではなく、実際の人生の充実度や判断基準を大きく変えるということだ。何ものをも恐れず生きるというのは、強がりではなく、自分の本質を理解した時に自然と備わる力なのだという説には説得力がある。 随所に光る示唆に満ちており、老年に向かう時期にこそ一度は向き合うべき一冊だと思う。人生の意味を改めて問い直したい方に、特におすすめできます。

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