三浦の本棚
頭に来てもアホとは戦うな!

頭に来てもアホとは戦うな!

田村耕太郎 朝日新聞出版 2014年7月8日

感想

会社でストレスが溜まる人間関係に悩んでいた時期に、この本と出会った。正直なところ、タイトルだけ見ると少し挑発的に感じたが、読み進めると驚くほど実践的で冷徹な視点が展開されていた。 著者の主張は明確だ。苦手な相手との関係を改善するには、感情的に対抗するのではなく、相手の欲望を理解し、自分が役に立つ存在になることが重要だという。これまで私は「正しさ」で人を説得しようとしていたが、この本はそうした試みがいかに無駄であるかを教えてくれた。 特に仕事の現場で即座に活用できる手法が多い点が素晴らしい。単なる精神論ではなく、具体的なアプローチが提示されているので、実装しやすい。部下や上司、取引先との関係構築に新しい視点をもたらした。 ビジネス書として一定の評価をしているが、あえて注意するなら、この方法論が万能ではないことは認識しておくべきだろう。ただ、人間関係に困っているなら、一度手に取る価値は十分にある。

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