ひろの本棚
感想

新潮社の文庫本ということで手に取ってみたんですが、正直なところ、期待と現実のギャップを感じた一冊ですね。 "多様性"という現代的なテーマに正面から向き合った作品で、そこは評価したいポイント。複数の登場人物の視点から同じ事件を見つめることで、一見すると正しいと思っていることが本当にそうなのか?という問い自体が興味深いんです。新社会人の自分にとっても、社会的正義について改めて考えさせられました。 ただ、長編にしては物語の盛り上がりに波があって、読んでいて退屈に感じる部分も結構ありました。テーマは良いんですが、キャラクターの深掘りがもう少し必要だったように思います。また、ラスト付近の展開も、読んだ後に「え、これ?」という感じで、もやもやが残ってしまう。 慎重派なので、事前にレビューを色々見てから読んだんですが、評価が分かれるのも納得です。強く推奨とは言えませんが、テーマに興味がある人なら読んで損はないかなと。時間に余裕がある時の読書候補としてはいいかもしれません。

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