こぐまちゃんえほん 別冊 3冊セット

こぐまちゃんえほん 別冊 3冊セット

もり ひさし / わだ よしおみ / わかやま けん

出版社:こぐま社 出版年月日:1990/07/17

こぐま社 | 1990/07/17

4.00
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

新社会人になって、子どもの頃に読んだ懐かしい本を手に取ってみました。こぐまちゃんえほんのこのセットは、3つの短編を収めた構成になっています。 率直な感想としては、昔ながらの安定感のある児童向け作品という印象です。絵のタッチや物語の進め方は、時代を感じさせない普遍的な良さがあります。ただ、大人が読み返してみると、特に新しい発見や深い洞察が得られるわけではありません。教育的で安心感のある内容ですが、それ以上でも以下でもない、という感じでしょうか。 懐かしさを求めて読む分には悪くありませんが、読書家として期待値を高く持っていると、物足りなさを感じてしまいます。子どもへの読み聞かせやプレゼントとしての価値は十分にあるでしょう。一方、大人が知的な刺激を求めて読むには、やはり自分の世代向けの著作に手を伸ばした方が良さそうです。良い本ですが、万人向けというところでしょう。

感想

子どもの頃に読んだこぐまちゃんシリーズを、大人になってから改めて手に取る機会があり、この別冊セットを購入しました。 エンジニアとして日々論理的思考に従事している身ですが、こうした児童向け絵本の緻密な構成を分析してみると、実に計算され尽くしていることに気づきます。各作品は単純な物語ながらも、子どもの認知発達段階に最適化された要素が散りばめられているんですね。 特に「さよならさんかく」の幾何学的な教育要素、「ひらいたひらいた」の反復による学習効果、「たんじょうびおめでとう」の社会的感情理解——どれもが慎重に設計されている印象を受けました。 親世代として、また大人の読者としても、改めてこのシリーズの価値を認識できました。子どもへの読み聞かせだけでなく、大人が絵本設計の巧みさを鑑賞する楽しみもあります。懐かしさと新たな発見を同時に味わえる良い作品セットです。

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