七つの指輪の誓い(上)

七つの指輪の誓い(上)

ノーラ・ロバーツ / 香山 栞

出版社:扶桑社 出版年月日:2026/02/03

扶桑社 | 2026/02/03

2.50
本棚登録:2人

みんなの感想

感想

「失われた花嫁」シリーズの完結編ということで期待を持って手に取りました。呪われた屋敷と七人の花嫁という設定は確かに魅力的で、ゴシック小説としての雰囲気づくりはなかなか上手だと感じます。 ただ、読み進めてみると、タイムスリップの設定や呪いの謎解きが、少々予想の範囲内に収まってしまう印象を受けました。登場人物たちの心理描写もあっさり気味で、もっと複雑な感情の絡み合いがあれば、より深みのある物語になったのではないかと思います。 エンタテインメント性としては及第点ですが、人文的な奥行きや、読者を唸らせるような意外性に欠けているように感じられました。装丁の美しさと世界観の構築力は評価できるものの、全体的には「きちんとまとまった娯楽作品」という域を出ていない気がします。シリーズを追ってきた読者であれば満足できるかもしれませんが、この一冊単体では、やや物足りなさが残りました。

感想

話題になっていたので手に取った一冊です。呪われた館と七人の花嫁というゴシック・ミステリーのあらすじには強く惹かれました。シリーズ第三弾ということで、登場人物たちのバックストーリーも既に構築されているのだろうと期待していたのですが……。 正直なところ、期待値とのギャップが大きかったというのが正直な感想です。タイムスリップを通じて過去の真実に迫っていくというコンセプトは面白いのですが、ミステリーの核となる部分の説明が曖昧で、読み進めても「なぜこんなことが起きるのか」という疑問が残ってしまいました。 また、上巻ということもあるのでしょうが、主人公ソニアの行動や心情の変化が唐突に感じられる場面が複数ありました。もう少し丁寧に心理描写を積み重ねてくれれば、登場人物たちへの感情移入も深まったのではないかと思います。 続きが気になる終わり方ではありますが、このペースで下巻まで付き合うかどうか、少し迷っているところです。

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