オレたちバブル入行組

オレたちバブル入行組

池井戸 潤

出版社:文藝春秋 出版年月日:2007/12/01

文藝春秋 | 2007/12/01

4.67
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

バブル期に銀行に入った世代の悔しさや葛藤が、これほどまでに痛快に描かれるとは思いませんでした。主人公・半沢の置かれた状況は本当に切実で、上司の無茶な指示に従った結果、すべての責任を背負わされるという理不尽さに、思わず共感してしまいます。 中間管理職のやるせなさ、夢を持って入行したはずなのに気がつけば泥沼の中にいるという感覚——このあたりは年代を問わず、多くの働く人間の心に響くのではないでしょうか。家事をしながら読んでいても、仕事のストレスについ考えてしまうほど、引き込まれました。 何より素晴らしいのは、そういった悶々とした状況の中で、主人公がどう切り抜けていくのかという展開です。派手さはありませんが、緻密で説得力のある展開が気持ちよく、読み終わった後には爽快感が残ります。エンターテインメント性と現実味のバランスが絶妙で、気軽に読める本としながらも、考えさせられる部分もある——そんな贅沢な一冊です。

感想

フリーランスになって十数年、自分の人生選択について考える機会が増えた。そんな折に手にとったのが本書だ。 バブル期に銀行に入った世代の葛藤と奮闘を描いた作品として、非常に説得力がある。主人公・半沢の置かれた状況は、組織に属する誰もが経験しうる理不尽さだ。責任を押しつけられ、四面楚歌に陥る苦しさ——正直なところ、読んでいて胸が痛くなるシーンも多い。 だが、この作品の素晴らしさはそこに留まらない。困窮した状況からの脱出策を、丁寧に、それでいて痛快に描き出しているのだ。中間管理職という立場で、どう知恵を絞り、どう行動するのか。その過程が実に生き生きしている。 自分がフリーランスだからこそ、組織に身を置く人間の葛藤がより鮮明に見える。バブル世代への応援歌というだけでなく、人生の選択肢に悩むすべての大人に読まれるべき一冊だと思う。慎重に本を選んできた自分が、自信を持って薦められる傑作である。

感想

# レビュー 最初はちょっと躊躇してました。だって経済小説とか、大人向けのビジネス系って難しいイメージあるじゃないですか。でも試しに読んでみたら、めっちゃ面白くて一気読みしちゃいました。 主人公の半沢が、理不尽な上司の支店長にされた責任を跳ね返そうと奮闘する話なんですけど、これが本当に爽快感がある。銀行とか融資課とか、正直よくわからない専門用語もいっぱい出てくるんですが、その知識がなくても全然大丈夫。むしろ、わからないながらもハラハラドキドキしながら読める感じが良いです。 何より魅力的なのは、半沢というキャラクター。新人時代の夢と今の現実のギャップに葛藤しながらも、決して諦めない姿勢が本当に格好いい。自分たち世代よりずっと上の世代の話なのに、「頑張ってることが報われてほしい」という気持ちが伝わってくるし、応援したくなります。 ライトノベルとはまた違う、大人の世界の厳しさと面白さがこの一冊に詰まってます。オススメです。

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