うぽっぽ同心終活指南(四) 七つ屋殺し
中央公論新社 | 2026/02/20
みんなの感想
「終活指南」シリーズの最新作ということで、つい手に取ってしまった。かわうそ仙太郎と勘兵衛のコンビは前作までで十分その魅力を味わっていたので、どんな展開になるか楽しみにしていたのだ。 今回の「七つ屋殺し」も期待を裏切らない出来栄え。駄目だけど憎めない主人公と、そんな彼を見守る勘兵衛の関係が相変わらずいい。管理職という立場で部下を預かる身としても、何か胸に響くものがある。人を信じて機会を与えることの大切さを改めて感じさせられた。 ストーリーのテンポも良く、江戸の人情あふれた世界観に引き込まれる。書き下ろしということで新鮮さもあり、シリーズ作のマンネリ感は全くない。謎解きの部分も作者らしく丁寧に構成されており、気軽に楽しみながらもしっかり満足できる内容だ。 このシリーズ、忙しい日常の中でホッと心が落ち着く読書体験をくれる。また次作が出るのを心待ちにしているよ。
終活指南シリーズの最新作ということで期待して手に取ったのですが、今回はちょっと物足りない印象でした。 かわうそ仙太郎というキャラクターの魅力は相変わらず健在で、愛嬌のある悪党ぶりは読んでいて思わず笑ってしまいます。ただ、ストーリーの構成がやや散漫な感じがして、前作までの緊張感と巧妙さが薄れてしまった気がします。七つ屋の事件という題材は興味深いのに、その謎解きまでの道筋が少しぼんやりしていて、引き込まれる力に欠けてしまった。 管理職として日々忙しくしている身からすると、短編集の利点は細切れ時間で読めることなのですが、このシリーズは本来ページを返す手が止まらなくなる程の面白さが魅力でした。今回は通勤電車の中で読んでいても、つい別のことを考えてしまう場面が多くて。シリーズファンとしては残念です。 次作に期待しつつ、一度シリーズを振り返り読みしてみようかと思っています。
「終活指南」シリーズの新作ということで手に取ってみたんですが、期待通り面白かった。こそ泥の仙太郎と同心の勘兵衛というコンビの掛け合いが相変わらず絶妙で、読んでいて思わず笑ってしまう場面も多い。 この巻では仙太郎が関わった事件が次々と起こるんですが、一見バラバラに見える出来事がどう繋がっていくのか、その構成の巧さに引き込まれます。推理小説としても楽しめるし、キャラクターの人間関係の温かみも感じられる。特に勘兵衛が仙太郎に向ける向き合い方には、読んでいてほっこりするような信頼感があります。 江戸の下町情緒を舞台にした本格的な事件が、でも決してシリアスになりすぎない。気軽に読める娯楽小説として完成度が高いと思います。シリーズを追って読んでいる方なら、間違いなく満足できる一冊。個人的には続きも気になるし、また仙太郎と勘兵衛の活躍が見たくなりました。
このシリーズ、本当に魅力的ですね!四巻目を読み終わった今、改めてその面白さに引き込まれています。 かわうそ仙太郎というキャラクターの設定がもう素晴らしい。ダメだけど憎めない、そんな人物像って現実にもいそうで、読んでいて親近感が湧きます。勘兵衛とのやり取りも温かみがあって、ほっこりしながらも、事件へと進んでいく緊張感がたまりません。 七つ屋の押込み事件という設定も江戸情緒たっぷりで、時代小説ならではの世界観に完全に浸ることができました。予想外の展開もあり、最後まで目が離せませんでしたよ。 最近、話題の時代小説が多い中で、このシリーズはしっかりとした物語性と登場人物への愛情が感じられます。主婦業の息抜きに、毎回新しい一巻が出るのを楽しみにしているほど。続きが気になって仕方ありません!時代小説好きさんには特におすすめしたい一冊です。