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うぽっぽ同心終活指南(四) 七つ屋殺し

うぽっぽ同心終活指南(四) 七つ屋殺し

坂岡真 中央公論新社 2026年2月20日

感想

「終活指南」シリーズの最新作ということで、つい手に取ってしまった。かわうそ仙太郎と勘兵衛のコンビは前作までで十分その魅力を味わっていたので、どんな展開になるか楽しみにしていたのだ。 今回の「七つ屋殺し」も期待を裏切らない出来栄え。駄目だけど憎めない主人公と、そんな彼を見守る勘兵衛の関係が相変わらずいい。管理職という立場で部下を預かる身としても、何か胸に響くものがある。人を信じて機会を与えることの大切さを改めて感じさせられた。 ストーリーのテンポも良く、江戸の人情あふれた世界観に引き込まれる。書き下ろしということで新鮮さもあり、シリーズ作のマンネリ感は全くない。謎解きの部分も作者らしく丁寧に構成されており、気軽に楽しみながらもしっかり満足できる内容だ。 このシリーズ、忙しい日常の中でホッと心が落ち着く読書体験をくれる。また次作が出るのを心待ちにしているよ。