小説 ノイズ【noise】

小説 ノイズ【noise】

黒木 あるじ

出版社:集英社 出版年月日:2021/12/17

集英社 | 2021/12/17

3.67
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

映画化作品とのことだったので、やや慎重に手に取ったのですが、これは正解でした。孤島という限定的な舞台設定の中で、善悪の判断が揺らぎ続ける緊迫感は、活字だからこそ心理描写の深さが活きていると感じます。 青年たちが直面する極限の状況設定は、単なるサスペンスではなく、一種の倫理的問いかけとして機能しており、読み進めるにつれ自分自身も判断を迫られているような感覚に陥りました。登場人物たちの選択肢に異論を唱えたくなる場面もあり、その意味で非常に考えさせられます。 ただ、中盤の展開がやや息切れする部分もあり、全体的には満足度の高い作品ですが、完璧とまではいかない印象。それでも、フリーランスという自由な身でありながらも人生の選択肢について考える年代の自分にとって、このテーマは想像以上に響きました。映画版との比較も興味深いところです。慎重派としては、先に小説で世界観に浸ってから映画を観るのが正解だったかもしれません。

感想

映画化作品だと知って手に取ったんですけど、これがめっちゃ面白かった!孤島という限定的な空間で繰り広げられる心理戦が、ページをめくる手を止められません。 登場人物たちが置かれた状況って、本当にどうしようもないんですよ。正義と悪の境界線が曖昧になっていく感じが、読んでて考えさせられました。特に青年たちの葛藤や決断のプロセスが丁寧に描かれていて、単なるサスペンス小説じゃなくて、人間ドラマとしても深い。 文庫本だから気軽に読めるのも良いです。日常のちょっとした隙間時間で一気読みしちゃいました。映画とどう違うのか興味もあるし、近いうちに見に行きたいな。映画化の経緯もあってか、描写が映像的というか、頭の中で映画を見てるような感覚で読み進められるのが新鮮でした。 サスペンスや心理戦系が好きな人には絶対おすすめ。徐々に緊張感が高まっていく構成も上手いし、結末も納得できます。気になってた人はぜひ手に取ってみてください!

感想

映画化作品ということで、話題性に引かれて手に取った一冊です。孤島という限定的な舞台設定と、極限状況での人間心理を描くというコンセプトは興味深いのですが、読み進めてみると工夫と計算高さが目立ちすぎるように感じました。 エンタメ性に全振りした構成で、サスペンスとしての緊張感は保たれています。ただ、登場人物たちの心理描写や葛藤が、どこか表面的というか、物語を動かすための装置として機能している印象が否めません。人文書を読み慣れた身としては、もう一段階深い洞察や人間理解があればと期待していました。 映画原作という性質上、小説としての表現の奥行きに欠ける部分があるのは仕方ないのでしょう。むしろ映像化を前提とした脚本的な工夫が優先されているのが明白です。スピード感のある娯楽作品として読むなら及第点ですが、じっくり人間ドラマを味わいたい読者には物足りなく感じるかもしれません。平均的なエンタメサスペンスといったところでしょうか。

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