大河原ファクトリー

大河原ファクトリー

大河原 邦男

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2026/03/02

KADOKAWA | 2026/03/02

3.33
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

ガンダムのメカデザインといえば大河原邦男——技術系の仕事をしていると、この名前を聞かない日はないくらい影響力がある。そんな巨匠の制作プロセスを間近で見られる本ということで、興味本位で手に取ってみました。 実際に開いてみると、これは想像以上に面白い。単なるデザイン画集ではなく、分解可能なパーツ設計や随所に隠された遊び心など、モノづくりの本質が詰まっているんです。エンジニア視点で見ると、機能性と美しさをどう両立させるか、その試行錯誤のプロセスが垣間見えるのが特に興味深い。 何十年も前のデザインとは思えないほど洗練されていて、当時の制約の中でここまで緻密に設計されていたことに驚きます。僕たちが今当たり前に使うツールがなかった時代に、手作業でここまでのものを生み出していたというのは本当に職人技。気軽に眺めるつもりが、つい細部まで見入ってしまいました。デザインに興味のある人はもちろん、モノづくりの楽しさを改めて感じたい人にもおすすめですね。

感想

最近話題の大河原邦男氏の著作ということで、手に取ってみました。ガンダムのメカデザインで知られる人物の思考プロセスやモノづくりの哲学が垣間見えるかと期待していたのですが、正直なところ予想以上には刺激を受けませんでした。 造形物の写真は豊富で、分解可能なパーツの工夫や細部へのこだわりは確かに興味深い。教員という職業柄、生徒にモノづくりの大切さを伝える際の参考になるかもしれません。ただ、デザイン制作の「秘密」を期待していた身としては、具体的な創作プロセスや困難をどう乗り越えたかといった深い洞察が不足していた印象です。 ビジュアルとしての価値は十分ありますし、大河原氏の遊び心は随所に感じられます。しかし、技術書としての情報量やエッセイとしての思想的深さのどちらかに振り切れていたら、より面白かったのではないでしょうか。同じジャンルに興味がある方には価値のある一冊ですが、特に新たな発見を求める人にはやや物足りないかもしれません。

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