こわいものがうつる

こわいものがうつる

藍上 央理 / 藍峯 ジュン / 上條 一輝 / 狐歪野 ツッコ / 皮肉屋文庫 / 芦花公園

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2026/03/02

KADOKAWA | 2026/03/02

3.50
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

話題になっていたので手に取ってみたのですが、正直なところ期待と現実のギャップが大きかったです。恐怖譚を集めたオムニバス形式だからなのか、各編がどれもやや唐突な感じがして、物語の世界に入り込みきれませんでした。 怖さを狙いすぎているのか、描写がグロテスク寄りになっていて、心理的な怖さというより気持ち悪さが先に来てしまいます。会社帰りにリラックスして読みたい身としては、ちょっと重い印象でした。 得意な執筆者もいるんでしょうけど、全体的に読みやすさに欠けているような。もう少し物語のバックボーンがあるとか、ちゃんと引き込まれるストーリー性があると良かったなと思います。恐怖文学が好きな人なら楽しめるかもしれませんが、私のような気軽な読書派にはちょっと肌に合わなかったですね。

感想

アンソロジーって当たり外れが大きいなって思ってたんですけど、この一冊は本当に傑作ぞろいでした。6つの短編それぞれが独立した恐怖譚なのに、どれもクオリティが高くて、一気読みしちゃいました。 特に印象的だったのは、各編者が全く異なるアプローチで恐怖を描いてる点。SNS投稿から始まる不気味さ、公式文書のような冷淡な語り口で描かれる異常性、日常に潜む執念…それぞれが違う「怖さ」を持ってるから、飽きずに引き込まれます。 大学院の研究で疲れた夜に読むにはちょっと怖すぎるかなって思いながらも、次々と続きが気になって、結局寝不足になっちゃいました(笑)。ただ不気味なだけじゃなく、話の構成がしっかりしてるから、後味悪すぎずにいられるバランス感が素晴らしい。 もう一度読み返したいくらい、細部の描写が秀逸です。怖い話好きはもちろん、文学的な読み応えを求めてる人にもおすすめできる一冊だと思います。

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