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感想

直木賞につながる「森」シリーズとのことで、期待を持って手に取った一冊です。マタギの言葉「山は半分殺してちょうどいい」という印象的なフレーズが出発点になっているだけあって、人間と自然の関係性についてじっくり考えさせられます。 ただ正直なところ、テーマの重さに比べると、物語としての盛り上がりに少し物足りなさを感じてしまいました。編集者・美佐子の視点を通じて、山での体験や人物たちとの交流が丁寧に描かれているのですが、どこか淡々と進む印象で、ぐっと引き込まれるような瞬間が少なかったというか。 仕事帰りに気軽に読むには、もう少し読み心地の軽さがあればよかったのかもしれません。ただ、自然との共生や人間の営みについて静かに考えを深める、そういった読み方には向いている作品だと思います。決して悪くはないのですが、自分の好みではなかったというのが率直な感想ですね。

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