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感想

早川書房の文庫ということで、手に取ってみました。SF小説としてのスケールの大きさは感じられるのですが、正直なところ期待値を大きく上回るような驚きには欠けていたというのが率直な感想です。 アトランという皇帝を中心に、帝国の統治や領土問題といった複雑な設定が展開されていきます。世界観の構築自体は綿密で、著者の創作意欲は十分に伝わってきます。ただ、複数の勢力や惑星が同時進行で動いていくため、読み進める中で細部を追うのに少し疲れを感じてしまいました。 仕事で頭を使うことが多い身としては、読書は心身ともにリラックスできる時間でありたいのですが、この本はそうした気軽さには欠けるかもしれません。ストーリーの流れは順調ですし、決して悪い本ではないのです。ただ、印象に残る場面や、深く考えさせられるような展開があれば、もう少し評価は変わったかもしれないと思います。SF小説が好きな方で、複雑な世界観を楽しめる読者さんには向いているかもしれませんね。

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