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感想

上巻から引き続き、この作品の虜になってしまいました。下巻では、蓮実聖司という人物の底知れぬ怖さが爆発的に描かれていて、目が離せませんでした。 実は上巻を読み終わった時点では、ここまで極限的な展開になるとは予想していなかったんです。だからこそ、学園祭の夜に繰り広げられる一連の出来事には本当に衝撃を受けました。理性的に物語を追うはずなのに、次々と起こる事態に息つく暇もなく引き込まれていきます。 著者の筆致の冴えが際立つのは、蓮実という存在の複雑性を決して単純化しないところです。純粋な悪役として片付けられない、その人間的な深さがあるからこそ、より恐ろしく感じるんでしょう。フリーランスで独立した身だからこそ余計に、社会で成功する人間の裏側について考えさせられます。 ミステリーとしてのカタルシスも申し分ありません。慎重に情報を積み重ねて読む派の私ですが、この作品は思考を超えた衝撃で引っ張っていく力がある。エンターテインメント性と心理描写のバランスが秀逸だと思いました。

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