夜読み派の本棚
病気と折り合う芸がいる

病気と折り合う芸がいる

養老 孟司 / 中川恵一(著) エクスナレッジ 2025年12月22日

感想

養老孟司先生のエッセイということで、話題になっているときに読んでみました。88歳で闘病中という状況から発信される人生観は確かに重みがあるし、死生観について改めて考えさせられる部分もあります。 ただ、正直なところ、特別に心に残る表現や新しい視点を得たかというと、そこまでではなかったです。虫や自然についての知見は相変わらず興味深いんですけど、病気との付き合い方についてのアドバイスは、読み手の状況によって響き方がずいぶん変わってくるんじゃないかな。もともと養老先生のファンなら満足できると思います。 「自分にとって居心地のいい場所を探す」というメインテーマは悪くないんですが、限られた紙幅の中で様々なテーマを扱っているので、どうしても深掘りされていない印象を受けてしまいました。エッセイだからそれでいいのかもしれませんが、もう少し一つのテーマに付き合ってほしかったというのが本音です。 話題作だし読んで損はないですが、期待値によっては「あれ?」となるかも。

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