夜読み派の本棚
倫敦スコーンの謎

倫敦スコーンの謎

米澤穂信 東京創元社 2026年4月30日

感想

話題になってたこのシリーズ、やっと手に取りました!文庫版が出たのはラッキーですね。 短編集という形式が本当に良くて、日常の中でサクッと読み進められるのが魅力的。小鳩君と小佐内さんのコンビの掛け合いがクセになります。小市民を目指すというキャラ設定がユニークで、彼がどうにもこうにも謎解きに巻き込まれていく様子が微笑ましい。 特に「桑港クッキーの謎」は、美術とビジネスが絡み合った複雑なテーマなのに、物語はスッと頭に入ってくる。謎解きの部分も牽強付会じゃなく、きちんと納得できる説得力があるんですよね。現代的な問題意識(盗作と創造性について)も含まれてるのが、今の時代だからこそ響く感じがします。 四編全部が同じクオリティじゃないにしても、このシリーズの世界観と登場人物の魅力で充分満足できました。次巻も絶対に読みたい。エッセイのような軽やかさと、ミステリとしての骨太さのバランスが絶妙です。

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