ちーちゃんの本棚
感想

さくらももこのエッセイって、こんなに面白かったんだ!って改めて気づかせてくれた一冊です。短大時代のアルバイト経験とOL時代の出来事を綴ったものなんですけど、日常の何気ない出来事が、こんなに笑えて、時には切なくて、読んでいてずっと引き込まれました。 特に印象的だったのは、売り場の不思議な世界観の描き方。「存在意味不明な食品売り場」って表現だけで既に面白いんですが、実際に読むとその混沌ぶりがもっと伝わってきます。そして恐怖の歓迎会のくだりなんて、他人事とは思えないくらい身につまされました。大学生の私たちも、いつ似たような局面に遭遇するかわかりませんからね…笑 文庫化されたおかげで手に取りやすくなってるのも良いですし、土屋賢二との対談も収録されているので、さくらももこの考え方がより深く理解できます。軽く読めるエッセイだと思ってたけど、実はすごく思慮深い内容なんだなって再発見。気軽に読めるのに心に残る、そういう良質なエッセイって貴重だと思います。

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