本と珈琲の本棚
感想

最近、こういう大型新作って本当に読み応えがあるなあと改めて感じました。『教団X』は、ベストセラーに選ばれるだけの理由がちゃんとあるんだと納得させられる一冊です。 謎めいたカルト教団と、その周辺で絡み合う人間たちの運命を追うストーリーなんですが、単なるサスペンスに終わらない深さがあります。教祖と4人の男女がどう関係していくのか、その過程で何が明かされるのか—引き込まれますね。著者が問いかける「神とは何か」「絶対的な悪とは何か」といったテーマも、読み終わった後にしばらく考えさせられます。 正直、ボリュームがあるので嘱託勤めの身には読むのに時間がかかりました(笑)。でも、その分だけ物語の世界に浸れる時間が長く持てたのは贅沢だったと思います。エッセイや文庫ばかり読んでいた自分にとって、こういう大河的な小説を読むのも悪くない。気軽に楽しむというより、がっつり読み込む価値のある作品だと感じました。

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