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北条氏康

北条氏康

富樫倫太郎 中央公論新社 2026年2月20日

感想

北条氏康のシリーズも第5巻まで来たので、いよいよ最終章かと期待して手に取りました。氏政への家督譲渡後の氏康の葛藤や、織田信長という新しい脅威との対峙など、面白い題材がたくさんあるはずなのに…なぜか物語の流れが散漫に感じてしまいました。 ここまで続く物語なので、登場人物たちの背景や過去の決定が複雑に絡み合っているのは理解できます。ただ、その複雑さが十分に整理されないまま話が進んでいくような印象を受けて、時々読んでいて「あれ、これって何の場面だっけ?」と思わず巻き戻してしまいました。また、このシリーズを最初から読んでいない人には、かなり厳しい内容になっているんじゃないかな、と思います。 個人的には、シリーズ完結までの数冊で徐々に物語が丸くなっていくのを感じていたので、これが大団円だというのに、もう少しスッキリした終わり方を期待していました。忙しい日常の合間に読む身としては、もっと読みやすさがあってもよかったかなと感じます。

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