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いつかの岸辺に跳ねていく

いつかの岸辺に跳ねていく

加納朋子 幻冬舎 2019年6月1日

感想

幼なじみの森野護と平石徹子。 2人それぞれの視点で物語は進んでいく 前半の「フラット」は護 後半の「レリーフ」は徹子の視点から。 ふたりの物語が重なった時、温かな真実が明らかになる。 護からみた徹子は裏も表もトゲも凹みもない ひたすら真っ白でつるつるした存在である。 小学、中学、高校生になっていく2人 しかし、徹子のパートになると物語の見え方が ガラッと変わるのだ。 時間軸は同じ、登場人物だって同じはずなのに 全く別の話のように感じる不思議。 生きることに不器用に見えた徹子の秘密。 いやぁー前半の護の話は普通の青春小説みたいな 感じで多少凡庸な気がしていたのだけれど 後半になってからは少しミステリー的な要素も 加わって 徹子の親友のめぐとその夫となるカタリが出てきたあたりから 私の想像とは違う話の展開。 徹子の生き辛さ、孤独、哀しみにこの先 どうなっていくのだろう、救いはあるのだろうかと ドキドキしながら読んだ。 大切なものを守ろうとする気持ちは強くあたたかい。 日々を生きていればいつかは未来にたどり着く 最後は伏線がうまく回収されてストンと落ち着いた ーあなたの未来を祝福しますー 素敵なお話だったな。 読後感良し。 やっぱり加納さんの本は好きだ。

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