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純喫茶パオーン

純喫茶パオーン

椰月美智子 角川春樹事務所 2020年8月7日

感想

祖父母が経営している喫茶店パオーン。 おじいちゃんの作るミルクセーキとおばあちゃんの作る ナポリタンが看板メニュー。 小学生の孫、来人は幼馴染の琉生と圭一郎と一緒に この喫茶店に集まっては話し込んだり大笑いしたりして 過ごしている。 そんな来人の成長物語でもあるこのお話。 ほっこりしていてとても読みやすかった。 内容は別に大した事件が起こるわけでもないけど ティーンエイジャーの来人たちの考えること思うこと 友達との関係、淡い恋心。 なんだかちょっとえらく『ぴゅあ』なんですよ。 もう私なんて完璧におばあちゃん目線なわけだからね 何をしたって孫はかわいいだろうし(孫いないけど) たっぷりの愛情を孫にもその周りの友達にも そそいでるおじいちゃん、おばあちゃんが良いです。 三章からなるお話は第一章の来人は小学生。 そして第二章では中学生。 優しくて懐かしい感じのお話でした。 3つ目の話の最初におばあちゃんが病気で入院して 退院してきたけれどもう重いフライパンはふれないって ところで来人が店の手伝いをするんですよ。 でもね、中学生の作るナポリタン店で出してええのか? とか思うじゃないですか! そしたらね なんと来人は大学生になってる! そうか! そりゃもう、立派におばあちゃんの代わりに 厨房にも立てるよな。 来人だけでなく友達や周りの人達もみんなそれだけ 時間がたっているわけで おじいちゃんとおばあちゃんはそれだけ年老いてもいるんですよ。 そういう感慨にふける場面はあったけどこの三作目の オチっていうかミステリーなのか? はイマイチだったかな。 終盤の会話も別に面白くなかったのが残念だった。 登場人物が個性的。 特にゆりちゃんは素敵なキャラだった。 昭和のにおいがそこはかとなく漂う こんな喫茶店があれば是非行ってみたい おじいちゃん特製ミルクセーキはちょっとそんなに 飲んでみたいと思わなかったけど(笑) おばあちゃんの魔法のナポリタンは是非食べてみたかった。

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