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シーソーモンスター

シーソーモンスター

伊坂幸太郎 中央公論新社 2019年4月5日

感想

バブル期の昭和の日本 製薬会社の営業部員の北山直人の悩みは 妻と母との嫁姑問題だ。 居酒屋の隅の席で先輩社員の綿貫さんに愚痴を聞いてもらう。 そんな場面から始まる『シーソーモンスター』 よくある家庭のごたごた話かと思いきや (まぁ伊坂幸太郎なのでそんなことはないとは思っていたが) 妻の宮子は表の顔とは違う秘密の顔を持っていた。 いや、もうなんていうかね きたきたきたーーー! こうでなくちゃって楽しくなってくる。 営業に回っている病院の不正問題や 義父の死亡原因など、いろいろと北山家のまわりで 不穏な出来事が起こり始め、直人と宮子が交代に 主人公になって話は進んでいく。 その場の情景が浮かんでくる描写や会話が楽しい。 で、もちろん義母セツも一筋縄ではいかないわけで(笑) 次が気になって気になってどんどん読み進めいていくことができた 張られた伏線が回収されていくのが小気味よくて ああ、そうだったのか!!と驚く展開が。 もう一つは 舞台が2050年 近未来の話だ 子供の頃に自動車事故にあい家族を失い天涯孤独となった二人の少年 水戸直正と檜山景虎 大人になった水戸は手紙を運ぶ配達人に 檜山は警察組織の一員に。 ある日、新幹線の中で手紙を渡して欲しいと頼まれた水戸 手紙を届けた相手、中尊寺敦と一緒に警察から 追われることになっていくのだ。 何もかもが発達し、デジタル化された近未来 人工知能ウエレカセリを消滅させるために残された ヒントを追っていく2人。 監視社会という設定がどこかゴールデンスランバーを 思い出させたりもしたがSFっぽい話には少し荒唐無稽な 部分もあったりして、どちらかというとシーソーモンスター の方が好みだった。 まぁ、時代設定が昭和のバブル期ということで 自分が経験した時代だったので読んでいて 想像しやすかったからかも知れない。 シーソーモンスターとは別の話ではあるが ちゃんと関わってくるところもあって面白かった。

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