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七人の敵がいる

七人の敵がいる

加納朋子 集英社 2010年6月1日

感想

一人息子の小学校入学 最初の保護者会にはりきって参加した山田陽子はその保護者会で行われる役員決めにてほぼクラス全員の母達を敵に回した。 「無理ですね」あまりににべもない陽子の断り方。 確かに彼女はフルタイムで働くワーキングマザー。 子育てと仕事でいっぱいいっぱいな毎日。 しかしその後の「そもそもPTA役員なんて専業主婦じゃないと無理じゃありませんか?」 その一言において彼女が母達の敵になったことは間違いない。 おかしいことはおかしいと誰の前でもはっきりと物申し突き進むブルドーザーと称される山田陽子の勝気な性格 確かに正論、正論なんだが、なかなかそれがまかり通らないのが女の世界というか役員きめはかけひきなのよ。 これだけ仕事が出来るのにどうしてそのかけひきができないのか山田陽子!!!  この1件で多少は学習したのかその後の学童保育の役員きめや自治会の役員などでは少しはかけひきを覚えた陽子だが相変わらずの修羅場を駆け巡る。 もうね読んでいてまさにその通り!と何度叫びそうになったかわからない。  子供を育てる母には逃げられないいろんな所属のいろんな役員。 母親たちの井戸端会議を馬鹿にしがちな陽子だが 確かにくだらない話がほとんどの井戸端会議 ただそういう無駄話の中に結構大事なことが潜んでいたりするのだ。 息子が小学校に入学してから卒業するまでの6年間 陽子が経験する役員というボランティア。 確かにおかしいことはたくさんある。無駄なことも・・・ 私も日々感じるやめればいいのに、という思いは陽子と一緒の部分もあったのだがだからといってそれを変革していくパワーや情熱もないのだ私には。  陽子の強さは変だと思うことを変えていこうとする所だ。 もちろんそのやり方が正しいのかどうか、どちらにしても今すぐには変わらないが 変えようとするその力強さは尊敬してしまう。

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