メグ♪の本棚
感想

童話作家の圭介は高校の同窓会に出席するために14年ぶりに 故郷の駅に降り立った。 いじめられていた過去、悲しい現実から逃れるために同級生の 弥生と二人で創った絵本。 それが『リンゴの布袋』と『光の箱』 もうすぐ生まれてくる妹に嫉妬する莉子、祖母の入院にも不安を 募らせる彼女が夢中になったのは『空飛ぶ宝物』という絵本。 妻に先立たれた男は児童館で読み聞かせのボランティアをしていた。 すっかり生きる希望をなくしてしまった彼がベランダで見つけたものは・・・ 連作短編っていうのだろうか、ひとつひとつの物語は完結しつつ 佳祐に繋がってくる。 悲しかったり、辛かったり、どの人も心に傷を持っていながら 最後はホッと暖かい気持ちになるお話の詰め合わせ。 道尾さんらしいミステリーでありながら、道尾さんらしからぬ 優しいストーリーになってます。 読後感も良くてかなり好き。

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