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オーダーメイド殺人クラブ

オーダーメイド殺人クラブ

辻村深月 集英社 2011年5月1日

感想

中学二年生のアンはとても狭くて生き難い世界にいる。 女子同士の友人関係も親との関係も先生との関係も 何もかにもが思うようにはならない。 クラスの「昆虫系」と呼ばれるさえない男子グループの 徳川に「私を殺してくれない」と持ちかけるアン。 「いいの?」と引き受ける徳川。 そこから始まる二人の殺人計画。 うわぁー、まさしく中二病というやつだな。 自意識過剰、自分が特別であるために死を選択し自己陶酔していくアン。 そのくせ実際の死についてはものすごく軽い感じでしか想像できていないという・・・ ああ、痛いわぁー。 でもこれぐらいの年頃って学校や家庭が全てでその世界の人間関係や力関係に 全力を注ぐっていうのはなんとなく自分の経験上でも思い当たるフシがある。 この時期をなんとか乗り切れば随分と楽になるんだけどな。。。 と思いながら読んだ。 閉塞感がとてもリアルで、殺人のXデーに向けて いったいこの二人はどうなっていくのだろうかとヒヤヒヤしながら。。。 アン目線で書かれていることが多いけれど最終的に私が思ったのは 徳川の気持ち。 彼が何を思い、何を抱えていたか。 描かれていない徳川の思いにまで気持ちが揺れるなんていうのはやはり 人物描写が優れているからだろうなぁ。 この内容でこのラストの爽やかさは全く想像できなかった。

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