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オリンピックの身代金

オリンピックの身代金

奥田英朗 角川書店 2008年11月1日

感想

2段構えでたっぷりの読み応え。 それでもぐぃっと引き込まれるストーリー展開の勢い。 昭和39年の東京オリンピック。 高度成長期という時代の中で這い上がっていく人とと 置いていかれ底辺の生活から抜け出せない人。 あの輝かしい時代の繁栄の陰で犠牲になっていく人々。 あの頃の時代背景がとても細かく書き込まれていたので テロリストとなっていく大学院生の国男に少しずつ 気持ちが揺さぶられていき段々と応援している自分がいた。 あまり好きな感じではないんだけどね国男。 どちらかというとやっぱり理解しがたい部分もあるんだ けれど、それでもなぜだか警察よりは国男目線になって しまう自分にちょっと驚く。 今よりもっと都会と田舎の生活水準が天と地ほどの 差があった時代。なんとなくこの前の北京オリンピックを 思い出させるような・・・ オリンピックの施設を作るために死んでいった沢山の人。 高度成長と言う時代の中で国の発展のために犠牲になった 人達がいたということに気づかされた1冊。

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