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僕たちのミシシッピ・リバー 季節風 夏

僕たちのミシシッピ・リバー 季節風 夏

重松清 文藝春秋 2008年6月16日

感想

・親知らず ・あじさい揺れて ・その次の雨の日のために ・ささのは さらさら ・風鈴 ・僕たちのミシシッピ・リバー ・魔法使いの絵の具 ・終わりの始まりの前に ・金魚 ・べっぴんさん ・タカシ丸 ・虹色メガネ 季節風シリーズの夏 夏が題材になるお話ばかりだがピーカンの夏空というよりは どこか切なく寂しい晩夏を感じさせるお話になってしるのは 重松さんゆえなのだろうか。 特に印象に残ったのは 「ささのは さらさら」と「べっぴんさん」「タカシ丸」 毎年七夕には家族で短冊に願い事を書いていたが父が死んでからは そういうこともなくなった。父との思い出がどんどん消えていく そんなときに母が再婚することになり消えたはずの思い出が よみがえってくる。 戸惑う子供の心情が切なくてホロリ。 祖母の家に行き従兄弟たちと過ごした昔を思い出す 小さい頃風呂から上がると体中に天花粉をつけて「べっぴんさんになった」と 言ってくれたおばあちゃん。 天花粉!!なつかしい。きっと昔はどこの家にもあったんじゃないだろうか。 今はベビーパウダーと名前は変わっているけれどあの真っ白い粉の 匂いは自分が幼くてまだ守られていた頃の記憶とと共によみがえる。 もうすぐ父は死んでいく。誰も何も言わないけれどわかっている。 そんな父と作った最後の夏休みの工作。 親の立場で読むと辛いよね。 自分が死ぬということよりもまだ小学生の子供を置いていくという 事の無念さが伝わってきてこれは涙が止まらなかった。

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