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愛しの座敷わらし

愛しの座敷わらし

荻原浩 朝日新聞出版 2008年4月1日

感想

生まれてすぐに家族になるわけじゃない。 一緒にいるから、家族になるのだ。東京から田舎に引っ越した一家が、 座敷わらしとの出会いを機に家族の絆を取り戻してゆく、 ささやかな希望と再生の物語。  (amazonより) 東京から地方の支店へと異動になった晃一は築100年以上の古い民家に 家族と住むことにする。 仕事優先で子供のことは妻にまかせっぷりの晃一に不満を持つふみ子 携帯メール依存症気味、でも本当の友達がいずイジメにあってる娘 梓美、小さい頃喘息があり今でも母親から過保護気味の息子、智也 夫を亡くしてから少しボケ始めてきた晃一の母・澄代 家族として一緒に暮らしていてもどこかばらばらなこの家族が古い民家に 現れた小さな座敷わらしに接することで少しずつ変わっていく。 座敷わらしが何かをしてくれるわけではないのに、少しずつ家族の距離が 近づいていきお互いに分かり合える部分が増えていく。 きっと、こうなるんだろう、という予兆の範囲ではあるが読んでいて 気持ちが優しくなる。 座敷わらしが『ふわぁ~」というのが可愛い。 『しゃぼんだま』の歌と座敷わらしの哀しくて切ない真実が重なって ちょっとホロリ。 みんなが少しずつ優しくなって仲のよい関係になっていく過程が それぞれの登場人物の目線で書かれているので感情移入もしやすく 読後感もよい小説だった。

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