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ハードボイルド・エッグ

ハードボイルド・エッグ

荻原浩 双葉社 2002年10月1日

感想

レイモンド・チャンドラーの小説の中の探偵フィリップ・マーロウに 憧れて私立探偵になった最上、しかし、依頼されるのは 犬・ネコ探しが8割と浮気調査が2割。 ハードボイルドに格好よく生きていくことを目指し、 比喩や諧謔に満ちたセリフをはき渋い男を気取るのだが 現実にはすべりまくりの滑稽なドジ探偵。 自分の理想と現実にうまく折り合いをつけられない最上 そんな彼の元にダイナマイトボディの秘書が やってくる。 しかし実はこの秘書がもう80を超えたか?と 思われるような婆さんで・・・ 前半は逃げたペットを探す描写に少し飽きて しまいそうになったがこの婆さん(片桐綾)が登場するあたりから俄然面白くなってきた ペット探しをする中で偶然出くわした殺人事件 事件解決のために捜査に乗り出す最上 たいして役に立つとも思えないがなぜだかいつもついて くる婆さん綾。 婆さんを背中におぶって逃げる最上やばあさんのホラ話に 嫌々ながらも付き合う最上、この2人の会話ややりとりに ユーモアと愛情を感じおもろいやら、かわいいやら なさけないやら・・・ とにかく人間味たっぷりな最上に強烈な異臭を放つ ホームレスのゲンさん バーの主人J,ヤクザ、それにアニマルホームの経営者夫婦など、 他の登場人物達も存在感がある。 時折(。・w・。 ) ププッ と笑いながら読み進め、この小説のどこに 泣くツボがあるのだ?と思っていたのだが最後まで読むと じんわりときた。 切なくてたまらなかったがただ悲しいだけという終わり方では なかった。 レイモンド・チャンドラーの小説読んでみたくなりました。

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