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一瞬の風になれ 第三部

一瞬の風になれ 第三部

佐藤多佳子 講談社 2006年10月24日

感想

高校生活最後のシーズンの始まり。 冬場のトレーニングでみっちりと身体を作り上げてきた新二。 あれほど練習嫌いだった連もしっかりと体力をつけてきた。 この巻ではインターハイに向けての新二たちの高校生活最後の 戦いが描かれている。 ほとんどが予選から始まる試合とその練習の描写になるが 登場人物たちが今までの巻で丁寧に描かれていたからか すっかり感情移入しながら読んでしまって何度も何度も 胸が熱くなったり涙がこぼれたり・・・ 「1本、1本、全力で走るだけだ」 そう言い切る新二。 走りたい、走る事は楽しい。 勝つとか負けるとかだけじゃないただ走る事が嬉しい。 100.200の戦いも見事だけれど何よりも 熱くなるのはリレー。 「俺たち4人でチームを組めた事のために走りたいんだ」 新二がいなければ連は続かなかった 連がいなければ新二はここまで伸びなかった。 なんていい関係なんだ、この二人は。 この二人だけじゃない。この巻のネギは最高にかっこいい。 最後まで風が吹き抜けるような そして彼らの行く手には光る道がみえるような そんな清々しさの残る小説だった。 余韻を残したかのようなラストも良かった。

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