taの本棚
感想

1989年から91年という、世界が大きく動いた時代の空気を感じたくて手に取りました。著者が世界中を飛び回って目撃したままを綴るエッセイなんですが、これが本当に生き生きしている。湾岸戦争、ワールドカップ、キューバなど、あの時代を形作った出来事が次々と登場するのですが、どれも著者のカメラアイを通すと異なる表情を見せるんです。 公務員という職業柄、日々のルーチンワークに埋没しがちな身としては、こういう「見たまま、聞いたまま、感じたまま」という素直な表現スタイルにくすぐられます。歴史的な事件も、有名人も、すべてが等しい価値観で記録されているその姿勢が潔い。著者が「その後の世の中がどう変わったか興味がない、読む人が判断すればいい」と言い切る潔さにも共感できました。 確かに、今読むと時間の経過を感じさせられますが、そこがむしろ魅力です。当時の息吹がそのまま詰まっている。刺激的で、息抜きになる一冊。あの時代を知る人も、知らない世代も、楽しめると思います。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ