panの本棚
日本経済思想史

日本経済思想史

川口浩 / 石井寿美世 勁草書房 2015年9月12日

感想

自営業をしていると、ふと日本の経済がどうやって今の形になったのか気になることがあります。そういうときに手に取ったのがこの本でした。 正直なところ、期待と現実のギャップがありました。タイトル通り経済思想史を扱っているんですが、思想というより歴史的事実の列挙に終始している部分が多いんですよね。名奉行から起業家まで、いろんな人物が登場するのは面白いのですが、それぞれの思想がどう日本経済に影響を与えたのかの繋がりが、個人的には少しもやもやしています。 第二部で西洋からの視点が入るのは興味深いんですけど、ここも表面的なまとめに止まっている感じ。ビジネス書に期待する「へえ、そうなんだ!」という発見が、残念ながら少なかったです。 自営業をやってる身としては、もっと実践的な示唆や、歴史から学べる知恵みたいなものを期待していたので。学術的に日本経済思想の全体像を知りたい人には良いのかもしれませんが、気軽に学べるビジネス書としては、ちょっと重たいわりに得るものが限定的でした。