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わかりやすく〈伝える〉技術

わかりやすく〈伝える〉技術

池上 彰 講談社 2009年7月17日

感想

新社会人として初めてのプレゼンを控えていたので、手に取ってみた一冊です。テレビ番組の制作現場での経験を活かした、実践的なコミュニケーション術が紹介されています。 「話の地図」を示すことの重要性や、聞き手の視点を意識した説明方法など、基本的だけど確実に役立つポイントが丁寧に説明されており、すぐに会議やプレゼンに応用できる内容です。フリップの発想でパワーポイントを構成するといった、具体的で分かりやすいアドバイスも良いですね。 ただ、人文・思想書を読み慣れている身からすると、やや浅い印象は否めません。各章で展開される議論も、基本を抑えた入門書としては申し分ないのですが、より深い思考へと導くような洞察や問題提起には欠けている気がします。記者時代のエピソード自体は興味深いのですが、それらをもっと体系的・理論的に昇華させることはできなかったのかと感じました。 実務的な必要性があれば確実に参考になる本ですが、知的興奮や新しい視点の獲得を求める読者には物足りないかもしれません。

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