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武谷三男著作集(第6)

武谷三男著作集(第6)

武谷三男 勁草書房 1969年1月1日

感想

武谷三男の著作集第6巻を手に取ったのは、科学思想の系譜を理解したいという学究的な関心からでした。新社会人として働き始めた今だからこそ、理論的な基盤を深掘りしたいという気持ちがあります。 本書は科学哲学と技術論に関する論文群で、戦後日本の知識人としての武谷の営為がうかがえます。特に科学と社会の関係性についての問題提起は現代にも通じるものがあり、読んで損はありません。ただ、正直なところ、記述がやや難解で、前提知識が必要な箇所が多いのが難点。時間をかけて丁寧に読み込む覚悟が必要です。 歴史的文脈や思想の重要性は理解できますが、現代的な応用や解釈への導き方がもう少し親切だと、より広い層に届く内容だったと思われます。専門家向けというより、硬派な知識人向けといった印象。悪くはないのですが、著作集全体を通じた編集上の工夫があれば、さらに良かったでしょう。