本大好きおじさんの本棚
千秋 番外編

千秋 番外編

梦溪石 / 呉聖華 / 高階佑 ヴォワリエブックス 2026年3月19日

感想

仕事の合間の短い時間に読める、という理由で手に取った番外編です。本編のファンということもあって、キャラクターたちのその後の話や小話がどう綴られているのか気になっていました。 読んでみると、短編集としてのバラエティの豊かさは確かにあります。日常の何気ないシーンから歴史的背景を感じさせるエピソード、ユーモアのある話まで、様々な視点でキャラクターが描かれています。日本語版限定の番外編も含まれているので、本編を読んだ人には嬉しい工夫だと思いました。 ただ、短編ということもあってか、各話の深さがやや浅く感じられたのは正直なところです。本編の世界観の奥行きに比べると、少し物足りなさが残ります。医療現場で疲れた頭を休める読み物としてはちょうど良いレベルなのですが、もう少し心に引っかかるような話があればなあと思いながら読み進めました。 それでも本編の余韻を大切にしたい人や、キャラクターのその後をのんびり知りたい人には悪くない選択肢だと思います。