てつの本棚
感想

フィンランドの街角にある小さな日本食堂を舞台にした作品。ヘルシンキの異国で、ひっそりと営まれるその店に集まる人たちの日常を描いています。 読みやすくて、ほのぼのとした雰囲気が心地よいですね。登場人物たちがそれぞれ何か背負っているのだろうとは感じるのですが、その詳細が深掘りされないまま、どちらかというと表面的な交流が続く印象です。教員生活で疲れた時には、こういう穏やかな物語は悪くないなと思いました。 ただ、個人的には何か物足りなさが残ります。もう少し人物描写に奥行きがあったり、ストーリーに起伏があったりすれば、もっと引き込まれたのではないかな。あるいは異国という舞台をもっと活かした描写があってもよかった気がします。 新聞の短編連載をまとめたものだからでしょうか、各エピソードが独立していて、全体としての繋がりが弱いように感じます。気軽に読める良さはあるので、疲れている時の気分転換には向いています。ただ、繰り返し読みたくなる魅力には欠けるかな、というのが率直な感想です。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ