てつの本棚
奈緒 フォトエッセイ いつか

奈緒 フォトエッセイ いつか

奈緒 宝島社 2026年4月7日

感想

テレビで見かけることはあっても、実は俳優という職業の人たちが何を考えて生きているのか、あまり知る機会がありませんよね。このフォトエッセイは、そういう距離感をぐっと縮めてくれる一冊でした。 奈緒さんが30年歩んできた道のりを、エッセイ、手書きノート、そして写真で綴られているわけですが、何より素敵だったのは「ほんとうの気持ち」がそのまま伝わってくる感覚。福岡とフィンランドという対照的な舞台背景も効いていて、異なるふたつの場所でどんなことを感じたのかを知るのが楽しかった。 教員という仕事をしていると、生徒たちとの関わりの中で「本当はどう思っているの?」という葛藤に直面することがよくあります。そういう時、この本に書かれていた率直さやユーモアのある視点は、心がほぐれるような気がして。ページをめくるたびに「ああ、こういう感じ方もあるんだ」という発見があり、とても読みやすかったです。自分のペースで、気軽に楽しめるのも高ポイント。