てつの本棚
感想

文庫本でちょうどいい分量だったので、週末に一気読みしてしまいました。高校生がマンガを描いて、それが映画化されるという設定だけで十分面白いのですが、この作品の魅力はそこじゃなくて、登場人物たちが互いに影響を与え合いながら成長していく過程なんですね。 教員という職業柄か、若者の葛藤や可能性、夢と現実のズレといったテーマに強く引かれました。ナオトが天才監督ハルとの関わりの中で何を感じ、どう変わっていくのか——その心情の揺らぎがとても丁寧に描かれている。青春小説というカテゴリーに収まらない、どこか大人っぽい透明感があります。 映画化が決定しているというのも納得できる、映像化に向いた物語構成だと思います。ただし小説ならではの心理描写も充実していて、本として読む価値は十分。気軽に読める文庫版というフォーマットも相まって、これは多くの世代に届く作品だと感じました。また作者の別の作品も読んでみたくなりました。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ