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成瀬は都を駆け抜ける

成瀬は都を駆け抜ける

宮島未奈 / 宮島 未奈 新潮社 2025年11月29日

感想

話題の青春小説シリーズの完結編ということで、手に取ってみました。成瀬あかりという、これまでにない魅力的な主人公が京都大学へ進学してからの物語です。 高校時代のシリーズから読み続けている身としては、成瀬がどのような大学生活を送るのか、非常に気になっていました。新しい環境での出会いや挑戦、そして前作から引きずる恋愛のモヤモヤがどう決着するのか。著者の描く京都という舞台も魅力的で、古都への向き合い方が実に生き生きしています。 サークルやYouTuberといった、今どきの大学生活の要素も織り交ぜながら、どこか古風な京都の空気感とが上手く融合している。70年も生きていると、若い世代の価値観や流行りに追いつくのに四苦八苦することもありますが、この作品は読んでいて自然に入ってきました。最後に訪れるというハッピーエンドも、成瀬らしい形で、心が温かくなります。 若い読者にはもちろん、人生経験を積んだ世代にも勧めたい作品です。

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