はるかの本棚
自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学

自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学

しんめいP サンクチュアリ出版 2024年4月23日

感想

最近、職場の部下との関係構築に悩んでいた時に、この本が話題になっているのを目にしました。東洋哲学という名前に少し構えていたのですが、「こじらせニート」による超訳という触れ込みに惹かれて手に取ってみました。 読み始めてすぐに気づいたのは、著者の独特の視点と現代的な解釈の巧みさです。複雑に見える東洋哲学の思想が、実は日々の生きづらさと直結していることに改めて気づかされました。50年近く生きてきた中で、仕事の重圧やストレスに直面する場面は数知れませんが、この本を読むと「完璧な自分」を求める必要がないこと、むしろ揺らぎながら生きることの豊かさが腑に落ちます。 エッセイとしての読みやすさも秀逸で、通勤時間や隙間時間でサクサク進められました。管理職として部下の指導に当たる立場からも、このような柔軟な思考の枠組みは非常に参考になります。一見ぶっ飛んでいながら、論理的で誠実な思考が貫かれている点が、特に信頼できました。仕事も人間関係も、もう少し気楽に考えてもいいのだと感じさせてくれる良書です。

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